幼少期に家庭内で適切なサポートや愛情がもらえずに育ち、心の傷が原因で生きづらさを抱えた成人のことを言います。

「自分の事よりも相手の事」という思考が身についていることで、自己犠牲的になり、生きづらさを抱えていることが大きな特徴として挙げられます。以下のような特徴も持ち合わせている場合があります。

・小さなウソをついてしまう

・困っていても助けを求められない

・誰かに依存しすぎたり、急に人間関係をリセットしたくなったりなど、人との距離感がわからない

・基本的に「NO」が言えずに、ついつい我慢しながらでも頑張ってしまう

・常に自分自身を責めている

・自分に自信がなく、人の意見や顔色に振り回されがち

・好き嫌い、興味など自分の気持ちに鈍感

幼少期に受けた心の深い傷は大人になっても癒やされず、大人になった今でも行動に大きな影響を与えます。

例えば、幼少期に親の浮気が原因で両親が離婚したとします。幼い心には「人は浮気をするものだ」とインプットされてしまい、いざ自分が恋愛するようになるとパートナーを信用できず、健全な関係が築けなくなるなどのネガティブなパターンを引き起こしてしまいます。

また、幼少期の経験により心に傷をおっている方は、どんな状況であっても「恐怖」「不安」「無力感」「孤独感」「悲しみ」などの感情を常日頃から強く感じている場合もあります。

この心の傷を癒すためには、状況に合わせて専門のカウンセラーや医師、セラピストに相談する必要があります。

アダルトチルドレンを克服するには、段階があります。まずは現状を知り、幼少期から押し殺してきた感情を解放することが大切です。そして、克服する上で一番大切なことは傷ついてきた心を癒すことです。これができると、本来あなた自身が持っている活力が回復し、自分の判断と価値観で物事を決めて進めていくことができます。そしてもう一つ大切なことが、「健全な人の思考」を知ることです。自分にとって心地の良い人間関係を築く上で重要な要素になります。

効果はすぐに出るものではなく、数週間から数ヶ月かけてジワジワと出てくることもポイントです。ゆっくりと、自分のペースで進めていきましょう。

中野綾南（なかのあやな）

アダルトチルドレン克服専門セラピスト。ヒプノセラピー。

滋賀県出身。20代はフリーランスでWEBデザイナーをしながら水商売を始める。北新地の高級クラブに身を置き、引退するまでの8年間で接客した人数は5万人以上。引退後2020年にAIシステム開発事業でベンチャー起業、代表取締役になる。

同時に、ご縁があり子供を授かりたいという思いで妊娠。幼少期から結婚願望がなく未婚で出産をする。長年、親との確執が強く出産を機に自分がアダルトチルドレンだったことに気がつき、人生が大きく変わっていく。

親と別居後、これまでの反動から鬱になり、一時は働けないほど気力を失い破産寸前まで追い込まれる。3年をかけてアダルトチルドレンを克服する中で、最も効果的だったのがあそたにふみや師より初めて受けたヒプノセラピーだった。

自分の中の"子供の自分（インナーチャイルド）"の存在に気がつき、そこから自分にとっての問題点や無意識にとっていた行動パターンを認識し、人間関係や自分自身に対する考え方が変わることで人生が好転していく。

その後、ヒプノセラピーの素晴らしさをより深く探究するため、あそたにふみや師より本格的にヒプノセラピーを学ぶ。

現在は自身の経験を活かし「本来の力を取り戻して、自己実現していくこと」を目標に、アダルトチルドレン克服専門のセラピストとして活動を広げている。

資格：一般社団法人 日本臨床ヒプノセラピスト協会 (JBCH)
米国最大の催眠療法士の非営利団体である米国催眠士協会（National Guild of Hypnotists)認定ヒプノセラピスト